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歴史
お釈迦様はどのようにして生まれた?

仏教の開祖が仏陀(ぶっだ)であることは多くの方がご存知でしょう。
しかしながら、このお釈迦様がどのように生まれたのかは知らない人が多いのではないでしょうか。
今回は仏陀の誕生と、それにまつわる伝説について解説していきます。

お釈迦様が生まれてきたのは脇の下!?

仏陀の本名はゴータマと言います。
彼はもともと王家の出身で、父親はシャーキャ族の王シュッドーダナでした。
仏陀のことを「釈迦(しゃか)」と呼ぶこともありますが、これは彼の出身であるシャーキャに由来する言葉です。
仏陀の生年は不明で、現在も学者によってさまざまな推測がなされています。
仏陀の母親はマーヤーと言い、彼女も王家の出身で、シャーキャ族には嫁いでやってきました。
子どもを身ごもって10ヶ月した頃、彼女は無憂樹(むゆうじゅ)の下で休息することにしました。
無憂樹には深紅の花が咲いており、きれいだと思ったマーヤーはその花を取ろうとします。
その瞬間、彼女の伸ばした右腕の脇から男児が現れました。
男児は生まれて間もないにもかかわらず7つ歩き、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんがゆいがどくそん)」とまで宣言します。

お釈迦様の伝説は本当?それとも……

お釈迦様の伝説 » だいしのわ 真言宗 専門のお坊さん派遣

この伝説は「降誕(ごうたん)」として仏教界では広く知られています。
しかしながら、一般人にとっては信じられないところが多い伝説でもあるでしょう。
普通赤ん坊が生まれてくるのは産道からです。
また、生まれたばかりの赤ん坊が歩いたり喋ったりすることもありません。
では、この伝説は嘘なのでしょうか。
これについては仏教界でもさまざまな議論が交わされてきました。
こうした伝説は本当に起こったことだ、とする人もいましたが、現在ではこうした伝説は方便である、とする勢力のほうが主流です。
方便とはまだ学が浅い仏徒に向けた、難しい教えを説明するために使われるわかりやすい例のことを指します。
では、先ほどの伝説はどのような点で方便と言えるのでしょうか。
まずわきの下から生まれてきたというのは、仏陀がほかの人間とは違って性と無縁であることを示すとされています。
仏教においては性は俗事であり、忌避すべきことです。
生まれた時から仏陀は俗にまみれていなかった、と説明するためにこの伝説が作られたのでした。

お釈迦様が歩いたのはなぜ七歩?

お釈迦様の疑問 » だいしのわ 真言宗 専門のお坊さん派遣

また、仏陀が生まれてから歩いた七歩にも深い意味が込められています。
仏教では人間は死んでからも魂になって生まれ変わり続け、いくつもの生をやり直さなければいけない、という思想があるのは有名でしょう。
この生まれ変わりを仏教では「輪廻(りんね)」と言います。
死後輪廻する世界は6つあるとされており、輪廻する魂はそれぞれの世界で良い行いをしなければいけません。
そして、いつまでも輪廻していればいいというものではなく、魂の最終目標は、この輪廻から解脱(げだつ)し、極楽浄土(ごくらくじょうど)に行くことと設定されています。
さて、先ほども述べたように仏陀は生まれてから7つ歩きました。
実はこのうち6歩は輪廻する6つの世界を表現しているとされます。
そして、七歩目は輪廻から抜け出し、解脱の境地に入った、と表現されているのです。
つまり、七歩の伝説は仏陀は生まれながらにして解脱していた存在だった、という証拠を示すために作られたのです。

まとめ

お釈迦様の誕生の伝説は一見すると信じがたいところがある物語です。
しかしながら、信じがたいがゆえに私たちの記憶に残る物語でもあります。
おそらくこの伝説は、私たちに向けてこの物語の裏に何があるのか考えるよう催促しているのかもしれません。

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