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仏像
明王の仏像の特徴について

明王(みょうおう)の「明」は真理の呪文を現しており、大日如来(だいにちにょらい)が姿を変えたものとされています。
仏様でありながら恐ろしい顔をしていることもあり、普通の教化法(きょうけほう)では救われないような人々を救済する姿と言われています。
ここでは主な明王像について紹介します。

不動明王(ふどうみょうおう)

不動明王の置き物

とても有名な明王で、あらゆる悪をこらしめるために存在する姿です。
忿怒(ふんぬ)の形相をしてはいますが、内面はいつくしみ深いありがたい存在で、大日如来が変身した姿とも言われています。
背中に火炎を背負い、その炎で煩悩=心のさまざまな煩いを焼き尽くします。
髪は長く左肩へ垂らし、羂索(けんさく)という紐と刀を手に持ち、岩の上に腰かけた像が多いです。
体の色が青・黄・赤・黒などさまざまで、青不動(あおふどう)や黄不動(きふどう)などとも呼ばれます。
不動明王を中心に、同じく火炎を背負ったほかの明王を四方に配置し、すべて合わせて五大明王と呼ばれます。

愛染明王(あいぜんみょうおう)

愛染明王のイラスト

五大明王には含まれない明王ですが、愛の明王として知られ、とても親しまれています。
1つの顔に3つの目があり、腕は左右に6本あるのが特徴です。
それぞれの手は弓に矢をつがえたり、金剛鈴(こんごうれい)や金剛杵(こんごうしょ)、蓮の花を持ったり、印を結んだりしています。
情欲や愛の苦しみ、悩みを打ち破り、悟りの世界へ行く密教の教えを説きますが、やはり火炎を背負い忿怒の形をしているのです。
また、無病息災、家内安全を祈る単独の仏像として信仰されています。

孔雀明王(くじゃくみょうおう)

孔雀明王の像

ただ一体、忿怒の形相をしておらず、優しい菩薩形をしている珍しい明王です。
衣装も菩薩の衣装で、天衣(てんね)や宝冠(ほうかん)を付けており、腰布を付けるほかの明王とは明らかに区別できるのが特徴です。
金色の孔雀に乗り、1つの顔に4本の腕を持ち、手には吉祥果(きっしょうか)というザクロの一種や俱縁果(くえんか)という柑橘類を持っています。
孔雀は毒蛇も食べることから、信仰すると害毒や病気から逃れられると言われ、雨ごいの仏様としても信仰されています。

まとめ

明王は、密教で人々を救済する大日如来が、さまざまな姿で現れたものとされる仏像です。
そのため、密教の世界にはいない教主の脇侍(わきじ)に控えることはありません。
五大明王には、不動明王のほか「降高三世明王(ごうさんぜみょうおう)」「軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)」「大威徳明王(だいいとくみょうおう)」「金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)」がいます。
いずれも表情やスタイルは全身に怒りを表し、恐ろしい顔をしています。

菩薩の仏像の特徴について
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