お寺に初詣や厄払いに出かけた場合や各地の観光スポットで仏閣巡りをすると、さまざまな形や表情の仏像と出会うことと思います。
荘厳だな、歴史を感じるなと思ったり、願掛けをしたりされると思いますが、仏像もジャンル分けすることが可能です。
ここでは、天部に分類される仏像について見ていきます。
天部とは

天部と言われてもピンと来ないかもしれません。
天部とは、仏教の世界における天上界を指します。
天部に分類される仏像は、天上界に住み、仏法を守っている守護神を具現化したものです。
仏教の世界について

仏教の世界は六道または六界という、6つの世界が存在します。
天道は天部の神々が住む世界で、人間道(にんげんどう)は喜怒哀楽が感じられる人の住む世界です。
修羅道(しゅらどう)は常に争いがあり、苦しみと怒りにあふれた阿修羅が住む世界です。
畜生道(ちくしょうどう)は動物の世界、餓鬼道(がきどう)は飢餓に苦しむ世界、地獄道(じごくどう)は常に苦しみに襲われる世界とされます。
天部の神様たちは、仏様に最も近いところに位置しながらも、さまざまな欲や悩み、苦しみなどがある六道の世界の住人です。
そのため、さまざまな表情や姿をしています。
他の5つの世界を見渡せるので、自分の経験を活かしながら見守ってくれ、導いてくれる存在です。
梵天
仏や菩薩を守護する、仏様のボディーガードのようなパワーあふれる神様です。
帝釈天
雷を神格化した、英雄の神とされます。
吉祥天
功徳の女神に位置づけられます。
四天王
仏教世界の中心にそびえる須弥山の四方に配置されて、護ってくれる仏たちです。
持国天、増長天、広目天、多聞天を四天王と呼びます。
鬼子母神
500人の子を持つ母とされ、安産祈願をはじめ、子どもを守ってくれる天女です。
仁王
筋骨逞しき二体一対の守護神で、仏敵の侵入を防いでくれます。
金剛力士とも呼ばれ、寺院の仁王門を守護する形で並んでいるのは、仏敵から守る役割のためです。
大自在天
ヒンドゥー教の最高神である、破壊神のシヴァですが、日本ではあまり見かけない仏像です。
聖天
歓喜天とも呼ばれ、あらゆる障害を取り除いてくれます。
韋駄天
シヴァ神の次男で、不老の生命を有する言い伝えがあります。
伎芸天
容姿端麗で伎芸の才に優れ、技芸の向上にご利益がある天女です。
大黒天
日本では商売繁盛やお金持ちになれる福の神として人気です。
弁財天
もともとは豊穣の神でしたが、音楽や芸能、福徳の神として親しまれています。
十二天
方角の八方と天地日月の各方位に護法神を当てはめたものです。
帝釈天(東)・火天(東南)・焔摩天(南)・羅刹天(西南)・水天(西)・風天(西北)・毘沙門天(北)・伊舎那天(東北)・梵天(天)・地天(地)・日天(日)・月天(月)で構成されます。
まとめ
天の部の仏像とは、仏教の世界である六道の天上界に住む、神々を仏像として具現化したものです。
仏様を守ることや悩める人々を守り、導いてくれます。
















