「如来(にょらい)」は最高位の仏様であり、永遠に変わることのない真理のことです。
また、その如く来た者として「仏陀(ぶっだ)=釈尊(しゃくそん)」のことを言い、経典ごとに独自の如来の姿になります。
ここでは主な如来について紹介します。
釈迦如来(しゃかにょらい)

仏教の大元であり、釈尊が如来として現れた姿です。
人々をあらゆる苦悩から救い、人生の安らぎを与える道を教えるための姿とされます。
指はまっすぐ伸びていますが両手の中指が少し前へ出ており、これが如来のみの印相(いんぞう)です。
右手が「施無畏印(せむいいん)」という人々の不安を去らせる形、下に置いた左手が「与願印(よがんいん)」という人々の願いに恵みを与える形になっています。
また、修行時代を現した「苦行釈迦像(くぎょうしゃかぞう)」や、亡くなられる時に体を横にされた「涅槃像(ねはんぞう)」、生まれてすぐ七歩歩いた時の「誕生仏(たんじょうぶつ)」も知られています。
阿弥陀如来(あみだにょらい)
西方極楽浄土(さいほうごくらくじょうど)において、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」を唱えるだけで往生できるとされます。
説いた経典は阿弥陀経(あみだきょう)、無量寿経(むりょうじゅきょう)、観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)の3つです。
そのため無量寿如来(むりょうじゅにょらい)とも無量光如来(むりょうこうにょらい)とも呼ばれます。
仏教の宗派的には浄土教の教主であり、宗派によってはもっとも大切な本尊として信仰される如来です。
印相は特に「阿弥陀定印(あみだじょういん)」と呼ばれるものがよく知られています。
薬師如来(やくしにょらい)
東方の瑠璃光世界(るりこうせかい)にいる仏様で、正式には「薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)」と言います。
医療に関わる大医王仏(だいいおうぶつ)で、病気を治したり健康を守ったりする仏様です。
印相は釈迦と同じものが多いですが、薬壺(やっこ)を左手に持っている姿も多くあるのが特徴です。
日光菩薩(にっこうぼさつ)と月光菩薩(がっこうぼさつ)を両側に従えていることでもよく知られます。
大日如来(だいにちにょらい)

毘盧遮那如来(びるしゃなにょらい)とも呼ばれ、密教世界の心理の根本である仏様です。
宇宙全体を統一する最高位の仏様で、姿も形も見えない法身=真理そのものです。
あらゆる現象や物事そのものであり、一定の形と決めることはできません。
曼荼羅図(まんだらず)の中央になる仏様で、印相は胎蔵界(たいぞうかい)が法界定印(ほっかいじょういん)またの名を禅定印(ぜんじょういん)、金剛界が智拳印(ちけんいん)という形を結びます。
まとめ
一般に釈迦如来像は両脇に菩薩が控え、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)と普賢菩薩(ふげんぼさつ)と言います。
如来像の最大の特徴は、衣や体に飾り物が付いていないことですが、大日如来(だいにちにょらい)は如来にもかかわらず飾り物を身に着けています。
菩薩のように髪を高く結い、首飾りや腕輪、天衣(てんね)などを身につけているのが特徴です。
それぞれの印相や持ち物は、どの如来かを理解する手掛かりになるでしょう。
















