通夜は、家族や友人などといった故人に親しかった人々が集まり、故人との最期の夜を過ごす儀式のことです。
本来の意味では布団に寝かせた遺体を家族が守って一夜を明かすことからこう呼ばれていたと言われています。
今回は通夜の流れについてご紹介していきましょう。
通夜の準備
まず、葬儀社へ連絡をして遺体搬送車の手配などを行い、自宅か斎場へ安置をします。
通夜の開催場所を決め、斎場や火葬場の状況を確認しながら通夜と葬儀の日程を決定していき、葬儀社に見積もりをしていただきます。
通夜や葬儀を連絡する
通夜や葬儀の日程が決定してからは、親族や故人の方と親しかった友人や会社関係の方へ告知します。
この際に訃報は電話で行うことが多いですが、斎場を利用する場合斎場の日時はメールやファックスなどで連絡を行うケースが多くなっています。
納棺
納棺とは通夜の前に遺族、親族が行うものであり、故人に死装束を着せて棺に納めるものになります。
葬儀社、世話役に指示に従って棺に納められ、故人が普段から身近においていたものなどを一緒に納めます。
ただし、この時に燃えないものは入れられません。
通夜の席の支度
すだれを裏返して「忌中」と書かれた紙が貼られた忌中札を玄関に下げます。
これは基本的に葬儀社の方で準備していただけます。
故人の写真となる遺影は必ずしも必要なものではありませんが、故人を偲ぶよすがになることから用意される良いでしょう。
この時、できるだけ故人が亡くなられた年齢に近い写真のものを選ぶようにしましょう。
通夜は夜行われることになりますので、弔問の際にわかりやすいように案内板を置くなどします。
また、玄関先などは臨時灯を点けて足元に危険がないよう心配りをしてください。
通夜の席は、祭壇に向かって右側に喪主、家族、親族といった血縁餡系が深い順で着席されていきます。
左側には世話役の代表の方やご友人、知人、会社関係者の方などが順に着席します。
通夜の流れ
通夜の一連の準備が整ったら、定刻より少し前に一同が着席をします。
およそ定刻の15分前くらいに親族の着席の案内が入り、10分前に弔問客の着席の案内が入ります。
定刻になると僧侶が入場し迎えましょう。
僧侶が着席すると読経が始まりますので、僧侶の指示で近親者から焼香をしていきます。
焼香は香を右親指、人差し指で軽くつまんでおしいただき、静かに火にくべます。
焼香の回数は宗派によって異なりますので、僧侶に事前に尋ねておくのが良いでしょう。
線香で焼香する場合もあります。
焼香が終わり、法話が終わると僧侶が退場します。
退場の際は司会者から指示がありますのでその指示に従ってお見送りしてください。
僧侶が退場されたら、喪主による挨拶が行われ、通夜挨拶が終わったら通夜は終了です。
この後、地域によっては通夜振る舞いが行われる地域もありますので、その場合は会場内にテーブルが準備されテーブルに着席して通夜振る舞いが1、2時間ほど行われます。
まとめ
いかがでしたか。
通夜の支度から通夜当日の流れまで簡単に解説してきました。
通夜は一般的に故人が亡くなられた翌日の夜に行われるものですので、できるだけ故人が亡くなられてからはすぐに葬儀社へ連絡を取って空き状況など確認されるようにしましょう。
通夜では、宗派によってお経や法話に違いがありますので、事前に菩提寺に確認されておくことも忘れないようにしましょう。