初めての方も安心真言宗の法事・法要知識ガイド

  1. ホーム
  2. 真言宗の法事・法要知識ガイド
  3. 六波羅蜜と自利利他一如の精神
真言宗の教え・経典
六波羅蜜と自利利他一如の精神

六波羅蜜(ろくはらみつ)という言葉を聞いたことがありますか。
一度くらい見聞きしたことがあるかもしれませんが、内容まではわからない方が多いと思います。
仏教の精神ですが、私たちの生活でも実践できる心得です。
どのようなものか学んでいきましょう。

彼岸に渡るためには

川の風景

人が亡くなるとあの世に行くと言われますが、仏教では三途の川を渡るとされます。
仏教の開祖であるお釈迦様は、仏教の教えの究極の目的は、迷いのあるこの世の現世の世界から、煩悩から解き放たれた理想の仏の世界である彼岸に到達することとされています。
仏教の流派の一つで、日本で多く伝わっている大乗仏教では、彼岸に到達するには六種類の努力を積むべきと説きました。
これを六波羅蜜と呼んでいます。

六波羅蜜とは

六波羅蜜は釈迦の教えを実践し、悟りを開き、この世から彼岸へ到達するために行うべき行動のことです。
布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧の6つの行いを実践すべきと説かれています。
どのような行いなのか、見ていきましょう。

布施(ふせ)

惜しみなく施すことです。

持戒(じかい)

道徳や規律を守ることです。

忍辱(にんにく)

困難や辱めを受けても、耐え忍ぶことを意味します。

精進(しょうじん)

何事にも努力を惜しまないことです。

禅定(ぜんじょう)

精進に集中すること、冷静に自分と向き合うことを意味します。

智慧(ちえ)

迷いから解き放たれた、偏らない知恵を持つことです。

大乗仏教(だいじょうぶっきょう)の理想

彼岸に到達するために六波羅蜜の実践を説く大乗仏教では、自分だけではなく、すべての人が彼岸に渡ることを目標に掲げています。
そのために実践すべきとするのが、「利他(りた)」です。
利他とは、自分のことよりも先に他人のこと、周りのことを考えなさいという教えです。

自利利他一如(じりりたこうしいちにょ)

思いやりのイメージ

中には、他人のことを考えるより、まずは自分のことをしっかりやらないと、かえって迷惑をかけると思う方もいることでしょう。
自分のことを優先し、それで余裕ができたら、他人のことと考える方もいるかもしれません。
仏教の考え方はいずれが先というよりは、自利利他一如という考えがあります。
利他をすれば、自分にも利益が返ってくるというものです。
他人の利益を図ることは、同時に自分の利益にもなるという教えです。

まとめ

お釈迦様は仏教の究極の目的は、迷いのない理想の彼岸の世界へ行くことだと説きます。
大乗仏教ではその目標を叶えるため、六波羅蜜という実践の教えを説きました。
布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧の6つの行いを実践することで、彼岸へいけるとの教えです。

理趣経について
100
理趣経(りしゅきょう)は真言宗でよく用いられているお経の一つです。 通常の読み方とは異なる独特の読み方をされ、密教の秘法を説いたお経とされています。 なぜ秘法とされるのか、なぜ独特の読み方で唱えられるのか見ていきましょう […]

法事・法要をご検討の方は
こちらからお見積りください。

お問い合わせのご返答は
1営業日以内に行わせて頂きます。

0120-857-440通話
無料

お電話受付時間:平日10:00~20:00
通話
無料
ページの先頭へ
\ 急なご相談でも丁寧に対応 /
お気軽にお問い合わせください
0120-857-440
お電話受付時間:平日10:00~20:00