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真言宗の教え・経典
真言宗について

仏教にはさまざまな宗派があります。
この記事では、真言宗の開祖や教え、歴史について紐解いていきます。

宗祖

弘法大師の像

真言宗の開祖は空海です。
死後に弘法大師を拝命したため、弘法大師とも呼ばれます。
空海は774年に讃岐国多度郡に生まれました。
18歳の時、京に上京して大学で儒学を学びます。
大学での勉強だけでは満足せず、ある仏教修行者から虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじのほう)を授かったのをキッカケに、阿波の大滝岳、土佐の室戸岬、伊予の石鎚山などの山野を巡って修行を積みました。
804年、31歳で本場で密教を学ぶべく、遣唐使船に乗って中国に渡ります。
その力量を見初められた空海は、中国密教の最高地位にあった恵果和尚(けいかかしょう)から金剛界・胎蔵界の秘法を余すことなく伝授し、密教のすべてを空海に託し、亡くなりました。
恵果和尚の遺志を継ぎ、806年に帰国した空海は日本での密教流伝に勤しみます。
812年には金剛界・胎蔵界(こんごうかい・たいぞうかい)の灌頂(かんじょう)を最澄(さいちょう)に授け、816年には高野山に修行道場の設立着手に至りました。
821年には讃岐国満濃池の修築に尽力し、823年には東寺を任されています。
さらに828年には東寺の隣に、日本初となる庶民教育機関として綜芸種智院(しゅげいしゅちいん)を開設しました。
835年、62歳で高野山で亡くなります。
921年に弘法大師の諡号(しごう)を賜りました。

本尊と経典

真言宗の本尊は真理そのものとされる、大日如来(だいにちにょらい)です。
あらゆる仏は、大日如来につながる根本仏的存在と言えます。
真言宗の主な経典は大日経と金剛頂経(こんごうちょうぎょう)です。
最も代表的な唱え文句は宗祖弘法大師の名を唱える「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」です。

空海と密教

空海は仏教を顕教と密教に大別しました。
顕教は釈迦如来を本尊とし、修行を積まないと成仏できないと考えます。
これに対して、密教は、この身のままで即座に仏となれる即身成仏を唱える教えです。
三密加持という教えがあり、口で真言を唱え、手に印を結び、心を集中させることで、修行者は仏より加持を授かり、仏になれると考えます。

宗派の歴史

高野山金剛峰寺の風景

真言宗は当初は、東寺や高野山金剛峰寺を中心として広められていましたが、平安の末期に興教大師によって根来寺が創建されます。
鎌倉時代には頼瑜僧正が新義真言宗を創設し、根来寺を中心に栄えた時代もありました。
やがて、僧侶たちは戦国時代の戦渦で、根来寺を離れていきます。
豊臣秀長に招かれた専誉僧正が奈良の長谷寺で豊山派を起こすなど、派がどんどん別れていくことになりました。
派閥争いや権力争いなど離散集合を繰り返してきましたが、戦後、1945年に宗教法人令が発布され、1958年に真言宗各派総大本山会(十八本山)としてまとまり、現在では各種は合同で事業の推進も行われるようになっています。

まとめ

真言宗は空海、後の弘法大師が開祖した宗派です。
密教の教えがベースとなっており、三密加持を行うことで誰もが速やかに仏になれると説きます。

真言宗と他の仏教宗派とはどのような違いがあるか?
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日本に仏教が伝来してから多くの年月が経ち、たくさんの宗派が生まれました。 真言宗もそうした宗派のうちの一つですが、もちろんそれぞれの宗派には違いがあります。 ここでは真言宗とほかの仏教宗派との違いについて解説します。

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