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真言宗の教え・経典
大日経とはどんなものか

大日経(だいにちきょう)というと、真言宗の代表的な経典として知られていますが、どのような経典で、日本の仏教において、どんな意義を持っているのか、見ていきましょう。

大日経とは

空海のイラスト

大日経は、日本に伝えられた真言密教において重要な経典の一つです。
大日経は、空海、のちの弘法大師が開祖した真言宗において、重要な経典に位置づけられています。
なお、正式名称は「大毘盧舎那成仏神変加持経(だいびるしゃなじょうぶつじんぺんかじきょう)」と呼ばれています。
大日経は空海が持ち帰ったものというイメージが持たれがちですが、空海が悟りを開く前から日本に伝来していました。
空海は大学で儒学を学んだものの、それだけでは飽き足らず、仏教に興味を持っていました。
そんな折、大和国にあった久米寺の東塔で、大日経と出会い、密教の世界に興味を抱いたと言われています。
密教を極めたいと考え、遣唐使船に乗ることを決意し、本場中国で学んだと言われているのです。
つまり、大日経の存在と空海との出会いがなければ、日本における真言密教が浸透し、真言宗が生まれることもなかったかもしれません。
それほど、日本の仏教の進展において重要な位置づけになる経典です。

三句の法門

大日経で最も重要なテーマとされているのが、三句の法門です。
これは悟りについて記した内容になります。
悟りを求める心がなければ、そもそも悟りを開くことはできないと説いています。
仏教の悟りは、独り善がりの幸福感ではありません。
他者に惜しみない慈しみと愛情を傾け、救いの手を差し伸べる心が必要だと説きます。
つまり、悟ることの究極の目的は、他者を救うことだとしました。
さらに、悟りとは自分の心をありのままに知ることだとも説いています。
宇宙そのものが悟りの世界であり、悟りとは姿なきものだとしました。

胎蔵曼荼羅(たいぞうまんだら)について

曼荼羅のイラスト

大日経の世界を描いた曼荼羅の代表的なものが、胎蔵曼荼羅または大悲胎蔵生(だいひたいぞうしょう)曼荼羅と呼ばれるものです。
蓮の花のもとに大日如来が描かれ、大きな慈悲で子どもを育てる母胎のような絵であることから、胎蔵曼荼羅と呼ばれています。
慈悲の心で人々を悟りに導くと説く、大日如来の慈悲が放射状に伝わり、教えが実践されていく様子を表す曼荼羅です。

まとめ

大日経は真言密教の代表的な経典です。
真言宗の開祖である空海が、大日経を極めるために遣唐使船に乗って中国に留学したという逸話も残されています。

真言宗について
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仏教にはさまざまな宗派があります。 この記事では、真言宗の開祖や教え、歴史について紐解いていきます。

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