近年、火葬式というお葬式の形も見られるようになりました。
一般的な葬儀とはどのように違うのでしょうか。
その内容やメリットデメリットについて紹介します。
別名を直葬とも呼ばれる火葬式について詳しく見ていきましょう。
火葬式の形態
火葬式(かそうしき)は直葬(じきそう・ちょくそう)とも言われることからもわかりますが、告別式や通夜を行わずに直接火葬のみをする方法です。
一般的な葬儀ではまず、ご遺体が息を引き取った後、病院を経由した後、葬儀社などの遺体安置所へ運ばれます。
その後日取りを決め、通夜式を行った翌日に葬儀/告別式をして、火葬場へ出棺します。
しかし火葬式の場合、通夜・葬儀はせず、安置所から火葬場へ出棺後、炉前で簡易的に最後のお別れ式を行う形態で、
仏式では、葬儀社に指定された時間に、遺族・僧侶が炉前へ集まり、十分は時間は取れませんが簡単な供養を行います。
炉前での供養に取れる時間帯は極めて短く、混雑状況にもよりますが一般的には10~15分、火葬場によっては長くても20分程度しか取れません。
新型コロナウイルス感染症が蔓延する中では、感染対策によってコロナによって命を絶ったご遺体は、やむを得ず火葬式にし、後日改めて葬儀を執り行うと言う方法もありました。
数十年前には、こうした形は葬儀のプランとして扱っている葬儀社は、ほとんどありませんでした。
しかし、近年では「直葬プラン」という項目で、認知度が広まりつつあります。
家族の意思や希望を尊重し、家族が望むやり方で行う葬儀スタイルと言えるでしょう。
メリット

火葬式の一番のメリットとして、葬儀の費用を抑えることができる点が挙げられます。
通夜も葬儀もしないので葬儀場を借りる費用や、祭壇を組む必要ありません。
火葬式の場合には身内の中でも特に近親者のみで行う事になるので、参列者が少なくてお返しや食事、接待などにかかるお金も省略できます。納棺やご遺体の搬送、火葬場での料金、僧侶へのお布施だけでできる簡易的な供養です。
金銭を節約できるからと言って、生前から自分の葬式は行わなくても良いと考える親世代もあるようです。
デメリット

そもそも葬儀は誰の意向によって主催されるのかと言うと、亡くなった故人の意向ではなく、残された遺族代表を務める喪主の意向です。生前に受けた恩があるはずですので、せめて最後のお別れには丁寧に供養したいと思うのが、一般的な感情です。
親族や生前親しくしていた友人などの中には、火葬式を選択する事を理解できない人も多くあるでしょう。
それ故に、火葬式を選択すると言う事は、例えば喪主が貧困な生活を強いられているなど、それなりの事情と説明が必要になります。
炉の前で、わずか数分間しか故人とのお別れができない点において、寂しさが募るという問題もあります。
また、故人と生前親しくしていた人が、自分の代には葬式で香典を頂いたのにも関わらず、葬式に呼ばれなかった為にお返しもできないと嘆かれる場合もあるでしょう。
まとめ
火葬のみという新しい葬儀スタイルは、経済的負担や遺族の負担を減らすことができるものの、まだまだ周囲の理解は少ないと言えそうです。
人として生まれると言う事も一度しかありませんが、今生で死ぬと言う事も一度しかありません。
後で後悔しても、やり直しができないのが葬儀です。
火葬式はあくまで、やむを得ない場合の選択肢としてお考えになるのが良いでしょう。
















