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真言宗の教え・経典
金剛頂経について学ぼう

金剛頂経(こんごうちょうぎょう)は宗派によっては聞きなれない名称かもしれません。
空海が尊んだ真言密教においては、大日経と並ぶ、重要な経典に位置づけられます。
この記事では、金剛頂経の特徴やポイントについてご紹介していきます。

金剛頂経とは

弘法大師の像

金剛頂経は真言密教における重要な経典の一つで、仏と一体となった世界について説明し、その方法を説く経典です。
金剛とはダイヤモンドを意味しますが、真言密教でいう金剛は宝石として価値の高いダイヤモンドのことではありません。
根本仏とされる大日如来の智慧がダイヤモンドのように固い悟りなので、何ものにも屈しない教えということを意味しています。

金剛頂経と曼荼羅

金剛頂経は、曼荼羅(まんだら)が表現された経典であると言われます。
曼荼羅とは密教の教えである仏の世界観を、わかりやすく絵で表現したものです。
密教に伝わる代表的な曼荼羅に、胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)と金剛界曼荼羅(こんごううかいまんだら)があります。
ともに大日如来(だいにちにょらい)が中心に描かれていますが、大日如来が手指で作る印の形に違いがあります。
胎蔵界曼荼羅の法界定印(ほっかいじょういん)はこの世の真理を表し、金剛界曼荼羅の智拳印(ちけんいん)が表すのは、菩提(悟り)と煩悩(迷い)の本質は同じという意味です。
真言密教では、異なる姿の大日如来を並べることで、いずれも同じなのだと表現します。
つまり、胎蔵界と金剛界も根本は同じで、それぞれの教えは2つで1つということを意味しています。

五相成身観について

座禅のイメージ

金剛頂経は大日如来が一切義成就菩薩(いっさいぎじょうじゅぼさつ)、すなわち、釈尊のために、自ら仏であることを悟り、仏陀として成就した修行方法を説き明かし、実践させるための経典でもあります。
その修行方法が、五相成身観(ごそうじょうしんかん)です。
それぞれ定められたマントラを唱えながら、以下の方法で実践します。
・通達菩提心(つうだつぼだいしん):自らの心を観察することを意味します。
自分としっかり向き合い、客観的に見ることです。
・修菩提心:菩提心(悟りを求める心)を増大させるよう務めます。
・成金剛心:菩提心を確かなものへと昇華させます。
・証金剛身:菩提心をさらに堅固なものにする修行です。
・仏身円満:自身を如来の姿として観想するものです。
五相成身観(ごそうじょうじんかん)を順次実践していくことで、釈迦は成仏するに至りました。

まとめ

金剛頂経は真言密教における重要な経典の一つです。
曼荼羅にも描かれる密教の教えである仏の世界観を解き明かすとともに、悟りを開くための手順を五相成身観という修行法を示すことで導く経典です。

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