観音経(かんのんぎょう)は観音菩薩(かんのんぼさつ)に由来するお経です。
観音様は日本でも親しまれており、初詣や厄除け、願掛けなどに行ったことがある方も多いのではないでしょうか。
ここでは観音経の特徴について見ていきます。
観音経とは

観音経とは法華経(ほけきょう)の中の「観世音菩薩普門品第二十五(かんぜおんぼさふもんぼんだいにじゅうご)」という、1章分のお経です。
観世音菩薩様が、どんな苦難に遭遇しても、偉大な慈悲の力を信じて、その名を唱えることで、救い出してくれると説いています。
いわゆるアクシデントから犯罪に巻き込まれること、自然災害、さらには牢獄につながれる場合や処刑されそうになっても、助かるということが、細かく場面分けされて説かれているのが特徴です。
観音様の救い
観音経にはさまざまなシチュエーションが描かれ、観音様の慈悲深さ、パワーを見せつけているようです。
たとえば、「悪人に追われて高い山から落ちても、観音の救いを心から念ずれば、髪の毛の1本すら傷つかない。」とか、「牢屋に入れられて鎖につながれても、観音の救いを心から念ずれば、鎖が解けて自由となる。」などと説かれています。
また、「天が轟き、稲妻が光り、雹が降り、大雨が降っても、観音の救いを心から念ずれば、たちまち消散してしまう。」とか、「争いに巻き込まれて、法廷に連行され、戦場で死の危険にさらされても、観音の力を念ずれば、あらゆる敵はみな逃げてしまう。」など、今の時代にすぐにでも念じたい内容も盛りだくさんです。
古い時代から今の時代に至るまで、まるですべてのことを見据えたように、あらゆる苦難が並べられています。
しかも、観音様は「あらゆる方角にある国に姿を現し、どんな国でも現れないことはない。」とあり、世界中どこにいても助けてくれるというわけです。
その念仏というのが、観音経で最も多く登場する「念彼観音力(ねんぴかんのんりき)」です。
苦難に遭遇した時、観音様を信じて一心に念ずれば、救済してくれるという教えが説かれています。
慈悲深い観音様

観音菩薩は非常に慈悲深い救済の菩薩ということが伝わってきますが、願いさえすれば救われるなら、何の努力もしなくても良いと思われるかもしれません。
ですが、観音様の優しさに応えるよう自分を磨くことも大切だと言います。
一方、祈願して努力したつもりなのに叶わなかったという方は、願っているだけで、どこかで観音様の存在とご慈悲を信じていないのかもしれません。
まとめ
観音経はどんな苦難に遭遇しても、観音菩薩を信じて、その名を唱えることで、深い慈悲で救い出してくれると説くお経です。
















